韓国での部屋の探し方(ワンルーム・オフィステル編)
韓国で部屋探しを始める時期
韓国では、契約期間の2か月前までに、契約期間を延長するか契約満期で退去するかをオーナーさんへ伝えなければいけません。(少し前までは契約満期1か月前までだったのですが、最近ルールが改正されました。)
したがって、部屋の空き状況を把握できるのが、早くても2か月前からになります。事前に事前にと半年くらい前などに部屋探しを始めても、自分の入居時期にタイミング良く空く部屋があまりありません。
おそらく不動産事務所を訪れても「早すぎるよ。また時期が近くなったら来てね」といわれます。
が良いと思います。それより前に問い合わせたり、探しても契約できる部屋は少ないと思います。
保証金と契約期間について
保証金とは日本でいえば敷金みたいなもの。
韓国では部屋を借りる際に、面倒な審査や保証人などは必要ありませんが、代わりに必ず保証金が必要になります。
保証金はワンルームの場合、500万ウオン(50万円くらい)、1000万ウオン(100万円くらい)程度が一般的で、場合によっては2000万ウオン、3000万ウオンという保証金を要求してくるオーナーもいます。
高額ではありますが、保証金を納めれば、仮に賃借人が家賃を滞納したり、部屋のオプションを壊したり、何か修理をしなければならない状況でも保証金から引けば良いので、オーナーの立場としては安心です。ですので、契約時に審査や保証人は必要ありません。
特に韓国は家賃を期限までに支払わない人も結構いるので、保証金は必ず必要になります。
逆に保証金さえあれば、無職でも保証人なしで部屋を借りる事ができます。
韓国では賃貸契約書を作成する際に必ず契約期間を決めます。
契約期間は「この部屋に〇年○月〇日から、〇年○月〇日まで住みますよ」という約束です。
契約期間は通常ワンルームでは1年か2年程度、マンションやチョンセ物件だと2年が一般的です。
契約期間が終わるまで保証金は戻ってこないので、必ず自分が確実に住める期間を提案しましょう。
ただし、1年未満の場合は物件によっては断られる可能性も十分にありますので注意です。
部屋の内見をする
日本と違う韓国の内見事情
韓国での内見は人が住んでいる部屋を見に行く事が多いです。(もちろん空いてる部屋は空いてる状態で見せます。)
例えば内見日が1月30日で、2月25日に入居できる部屋を探している場合、2月24日前までに退去する部屋を紹介することになります。もちろん前住人が住んでる時期ですが関係ありません。オーナーさんは部屋を1日でも空室にはしたくないんです。
不在でもオーナーさんや本人に暗証番号を聞いて内見してしまいます。
もちろん最近は入居者に気を使って、本人の許可なしでは見せないオーナーさんもいますが、基本は有無言わさず見ます。逆に賃借人が故意に見せようとしなかったり(電話にでない、暗証番号教えてくれない)するとオーナーさんへの印象が非常に悪くなります。オーナーさんへ印象が悪くなるのは百害あって一利なしですので要注意です。
韓国では「自分の住んでいる家に次の入居者が部屋を見に来る」のは普通なので、見せる事に特に抵抗する人もあまりいません。
気に入った部屋があったらすぐ契約
韓国ではオーナーさん達が複数の不動産事務所に部屋の紹介をお願いしている場合が多く、「昨日見た部屋が今日はもう契約されていた・・・」何てことはしょっちゅうです。なので韓国人は「気に入った部屋は即決してその場で契約する」人が多いです。
あれも、これも見て、あの部屋もいいな~この部屋もいいな~なんて数日迷っていたら、全部屋契約不可になる事も。
オーナーさんを呼んで契約書作成
不動産事務所で契約書を作成します。
オーナーさんが時間に余裕がある場合は、事務所に呼んで一緒に契約書を作成します。
- 外国人登録番号(コピーとる)
- 現住所
- 連絡取れる電話番号
- 名前
印鑑は無くてもサインで大丈夫です。
外国人登録証がまだ受け取れていない場合にはパスポートで可能な場合が多いので確認しましょう。
契約金と不動産仲介手数料の支払い
例 保証金が500万ウオン⇒契約金50万ウオン
例 保証金が1000万ウオン⇒契約金100万ウオン
韓国人はスマートフォンでネットバンキングできるようにしている人が殆どなので、大体がその場でネットバンキングで送金します。もちろん現金で支払っても構いません。
契約後銀行のATMから送金する場合は、すぐに送金しましょう。少なくてもその日のうちに送金したほうが良いです。
翌日くらいまでなら待ってくれるかもしれませんが、数日後では契約自体成立しなくなりますので、契約時はお金をすぐ払える状態にしておきましょう。
仲介手数料は物件の種類や金額によって異なりますが、ワンルームのような保証金500万ウオン、家賃50万ウオン程度の物件の場合は20万ウオンから30万ウオンの間です。
入居日までに保証金残金と初回家賃を送金
例えば保証金500万ウオン、家賃50万ウオン、管理費5万ウオンの物件を契約した場合、契約時に50万ウオンを支払い、入居日までに残りの保証金450万ウオン+家賃50万ウオン+管理費5万ウオンを支払います。
入居日は立ち会いが無い場合もある
基本的に入居日当日は不動産屋の人が来てくれたり、オーナーさんが来てくれたりしますが、場合によっては(やる気のない不動産、オーナーさん)の場合は、勝手に入居してね。って場合もあるかもしれません。
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日本とは違う韓国の不動産事情
単身ワンルームの場合、家具はついている物件が多い
家賃・光熱費の払い方
光熱費はワンルームの場合直接請求書が郵便で届くよ。支払い用のQRコードがあるからコンビニで現金で払えるよ。
また本人専用の支払い口座番号が記載されてるから、その口座に銀行振り込みしてもいいよ。オフィステルの場合には、管理費に光熱費も全て含まれてまとめて請求がきて、管理費用の口座へ振り込むのが一般的かな。
住んでいて何か問題起きた場合
契約満期前に部屋を退去する場合
- 契約期間途中の退去は原則不可
- 契約期間途中で退去したい場合には次の入居者を探す
- 入居者が決まった場合、不動産事務所に仲介手数用を払わなければならない(満期退去の場合は発生しません)
ということで、途中退去は色々面倒くさく、手数料も再度支払わなければならない為、出来る限り満期で退去するのが平和です。
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韓国で部屋を借りるときに注意する点
契約満期の2か月前までに退去の意思を伝える
契約期間の2か月前までに退去の意思をオーナーへ伝える必要があります。伝えると、オーナーは次の入居者を探し始めます。
伝えなかった場合、契約は自動更新されますので、必ず伝えなければなりません。
チョンセ物件の場合は大家さんの財政状況を確認する
チョンセとは多額の保証金(日本円で1000万円以上)をオーナーに預けて、家賃はタダになる契約方式です。(チョンセについては別で記事を書きます)
オーナーさん達の中には、銀行から融資を受けてビルを購入し、銀行に利子を払っている人たちいます。
その融資金額があまりにも多く、仮にオーナーさんが利子が払えなくなった場合、担保のビルが競売にかけられてしまう事もありますので、注意が必要です。
通常の賃貸契約(保証金をかけて家賃を月々支払う)場合は、大家さんが融資を受けていても保証金の金額がそんなに高くなければ(500万ウオン程度ほど)そこまで気にする必要はありません。
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まとめ
- 韓国で部屋を借りる場合、保証人は必要ないがまとまった金額の保証金が必要
- 部屋探しは入居予定1,2か月前から始めると良い
- 契約期間がある
- 契約期間内退去は基本的に不可
- 満期で退去の場合、必ず退去の旨を伝える
いかがでしたか?韓国と日本の部屋探し事情は異なる点も多いので、気をつけましょう!
素敵な部屋が見つかると良いですね!
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韓国で部屋探し 知ってると便利な韓国語
ライター紹介 Writer introduction
内田真知子
韓国在住14年目。ソウル新村(シンチョン)に位置する女性専用シェアハウスDODORE HOUSEを運営しています。また短期可能なコシテルや下宿やシェアハウスをご紹介しています。(ワンルーム、オフィステルは担当しておりません)